ポスドクがつらい・辞めたいあなたへ｜考え方で世界の見え方が変わる

研究室で実験を終えた深夜の帰り道。

ふと立ち止まって空を見上げると、

「このまま研究者として生きていけるのだろうか」
「アカデミアを離れたら、今までの努力は無駄になってしまうのだろうか」
「民間企業に行っても、やっていける自信がない…」

こんな気持ちが渦巻くこともあるのではないでしょうか。

今日は、そんな「ポスドクがつらい・辞めたい」と思っているあなたに向けて、メッセージを送らせていただきます。

幸せは他人の尺度で決めるものではない〜ポスドクがつらい・辞めたいあなたへ〜

小さな頃から「優秀」という言葉とともに歩んできた道のり。

大学、大学院、そして博士号取得へと続く険しい道のりを、あなたは誰よりも努力して乗り越えてきました。

そしてポスドクになり、今度は常に「評価」にさらされてきました。

論文の査読、研究費の審査、ポジションの選考…。

その評価基準は他者によって定められたもの。

いつからだろう。

「自分の好きな研究に没頭したい」「世界の謎を解き明かしたい」

という気持ちが薄れてきたのは。

自分のやりたいこと、人生の幸せ。

他人の尺度で測る必要はないはずなのに。

いつしか、自分の幸せまでも他人の尺度で測るようになっていたなんて。

自分が幸せならそれでいい〜ポスドクがつらい・辞めたいあなたへ〜

「アカデミアを去るのは負けを認めることだ」
「せっかく博士号を取得したのに、もったいない」
「研究者として成功できなかった人」

こんな言葉が、周りの人から・自分自身の心の中から、投げかけられることがあるでしょう。

でも、ちょっと待って。

「負け」って何？

「もったいない」って誰にとって？

「成功」は誰が決めるの？

アカデミアという狭い世界の中での「成功」だけを見つめすぎると、人生の「成功」が見えなくなってしまいます。

あなたが「パーマネントの道」を進もうと、「企業への転職」をしようと、はたまた「全く別の道」を進もうとも、

あなたが幸せと感じているのであれば、それが「成功」です。

これまでのアカデミアでの経験は、決して無駄にはなりません。

それどころか、かけがえのない財産となるのです。

• 複雑な研究テーマに粘り強く取り組んできた精神力
• 限られた予算と時間の中でベストを追求してきたマネジメント力
• 国際会議でのプレゼンテーションで培ったコミュニケーション能力
• 論文執筆を通じて磨き上げた論理的思考力と文章力
• 未知の課題に対する真摯な探究心
• チームでの研究活動で育んだ協調性

これらは、どんな場所でも、どんな立場でも、必ずあなたの強みとなります。

「落ちこぼれ」という言葉に惑わされることはありません。

なぜなら、あなたは新しい場所で、新しい形で、自分の「成功」を見つけようとしているから。

決して「負け」ではない。

それは「勇気ある決断」です。

あなたの幸せな生き方はどんな生き方ですか？〜ポスドクがつらい・辞めたいあなたへ〜

あなたにとって最高の一日。

どんな一日ですか？

• 平日の夕方6時、きちんと仕事を終えて帰宅できる
• 子どもの運動会や音楽会に、笑顔で参加できる
• 週末には家族でピクニック
• 趣味の読書を好きなだけを楽しむ
• 毎月の給与が安定して入り、ローンや子どもの教育費の心配しなくていい
• 海外旅行や趣味の講座など、自己啓発の時間と余裕がある
• 両親の介護が必要になっても、柔軟に対応できる働き方
• 自分の専門知識を活かしながら、新しい分野にも挑戦できる

あるいは、こんな未来かもしれません。

• 研究で培った知識を活かして、製品開発の最前線で活躍している
• 若手社員の指導・育成に携わり、人を育てる喜びを感じている
• 企業の研究所で、じっくりと腰を据えて研究に取り組める
• 学会やセミナーに参加して、アカデミアとのつながりも保ちながら
• 週末起業で、自分の研究経験を活かしたコンサルティングを始める

5年後、10年後の自分はどうなっていますか？

• 今よりも笑顔が増えていますか？
• 心にゆとりは生まれていますか？
• 大切な人との時間は確保できていますか？
• 新しいことに挑戦する余裕はありますか？
• そして何より、その生活に「幸せ」を感じられていますか？

答えは人それぞれ。ちがって当然。

大切なのは、「自分にとっての幸せ」を、具体的に、そして正直に見つめ直すことです。

それは研究室の中かもしれませんし、まったく新しいフィールドかもしれません。

人は変わっていきます。夢も、理想も、幸せの形も変わっていくのです。

あなたの「幸せ」は、どんな形をしていますか？

ポスドク辞めても幸せになれる

民間企業に転職して、幸せに暮らしているAさんのエピソードを紹介します。

生命科学分野のポスドクとして6年間研究活動を続けていました。しかし、将来の不安から転職を決意し、現在は製薬会社に努めています。辞めるときには「ポスドクまでいったのに、転落人生だな」などと揶揄されることもありましたが、新たな職場にいけばこれまでの不安から開放され、生活が充実していくのを感じました。定時で帰宅できる生活リズムもでき、家族との時間も増えました。研究の経験は、製品開発の現場で大いに役立っています。
【37歳男性・Aさん】

もし、Aさんのようにポスドクを辞めて民間への転職を考えているのであれば、最短距離でゴールへ向かいたいですよね。

今はありがたいことに、ポスドク人材に特化した転職支援サービスもあります。

まだ漠然とした未来のビジョンしか描けていなくても、無料で相談にのってくれるので、気持ちも心もラクになります。

ポスドクならではのアプローチで、あなたの「幸せ」を手に入れませんか。

【アカリク就職エージェント】

ポスドクがつらい・辞めたいあなたへ｜考え方で世界の見え方が変わる

人生の岐路に立つことは、誰にでもあります。

その選択に「正解」や「間違い」はありません。

大切なのは、自分の心に正直に向き合い、自分らしい幸せを追求すること。

あなたがどんな道を選んでも、これまでの研究者としての経験は、必ずあなたの人生を豊かにしてくれます。

勇気を持って、新しい一歩を踏み出してみませんか？