「ポスドクが民間就職するのは難しいってホント?」
「このまま一生ポスドクを続けていく人生なのだろうか」
と不安を感じている研究者の方も多いのではないでしょうか。
ポスドクからアカデミアへの道は、ポストが限られているため容易ではありません。
かといって、「ポスドク→民間就職」が簡単かと言われれば、様々なハードルが存在するため一筋縄ではいきません。
しかし、事前準備と適切なサポートが受けられれば、難しいとされている民間就職への道を開くことができるのです。
この記事では、ポスドクの就職に関する現状分析と具体的な対策について、データを基に解説していきます。
- ポスドクの民間就職における課題
- 博士人材に対する企業の評価の実態
- ポスドクから民間就職するための具体的な対策
記事を読むことで、民間就職への可能性がひらけます。
前半はちょっと暗い話が続きますが、後半に希望のある話題が出てきますので、ぜひ最後まで読んでください。
「ポスドクは就職できない」は昔の話。
あなたの専門性は、企業で武器になります。
- 研究で培った力は一流企業でも高評価
- 任期の心配なく安定した収入
- 企業が求めているのは研究者の持つ「問題解決能力」
一歩踏み出せば明るい未来が。
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ポスドクが民間就職できない理由①企業の採用率が低い

なぜポスドクは民間就職できないと言われるのでしょうか。
1つ目の理由として、「現時点で、企業のポスドク採用率が低い」というデータが挙げられます。
まずは、企業におけるポスドク・博士人材の採用状況を見てみましょう。
※当記事で示すデータはすべて、文部科学省『博士人材のキャリアパスに関する参考資料』を参照しています
企業の「博士課程終了者」の採用割合が低い

こちらは、企業における博士課程修了者の採用状況を示したグラフです。
赤枠は、博士課程修了者(新卒)とポスドク経験者を表しています。
全体の傾向として読み取れるのは「研究開発者として採用されるのは修士課程終了者が多く、博士課程終了者・ポスドクは少ない」ということ。
- 博士課程を採用したという企業割合は2020年で6.7%(うち、ポスドクは0.7%)
→修士新卒を採用した企業割合は33.4% - 採用された博士課程終了者は2020年で3.4%(うち、ポスドクは0.2%)
→採用された修士新卒者は51.5%
もともとの母数の違いもありますが、それでも「低い水準でずっと横ばい状態」となっており、ポスドク→民間企業への就職がいかに厳しい状況かがわかりますね。
日本の「博士号取得者」の割合が低い(海外比較)

また、日本企業は海外の企業と比べて、博士号取得者の割合が低いこともわかっています。
こちらのグラフは、企業研究者に占める博士号取得者の割合を国ごとに比較したものです。
- オーストラリアで16.3%、フランスで12.1%、アメリカで10.1%
- 日本ではわずか4.4%のみ…
海外では博士号やポスドク経験者を採用する割合が高いのに、なぜ日本ではこれほど低い水準となっているのでしょうか。
その理由として、次で紹介する「博士号の価値」が評価されていない問題が挙げられると考えられます。
ポスドクが民間就職できない理由②博士号の価値が評価されていない?

海外の企業と比べて、博士号取得者の採用が少ない日本。
なぜ、企業が博士人材を採用しないのか。
その理由の1つに「博士号の価値が評価されていない問題」があると考えられます。
こちらの資料は、企業が博士人材を採用しない理由についてまとめられたものです↓

まず注目したいのは、ピンク色のグラフ。
全体的に「採用する人材は、企業が必要とする人材像に合う人材であれば良く、必ずしも博士号を持っている必要はない」という回答が最も多かったのです。
つまり、博士号の価値そのものが評価されているわけではなく、あくまで「企業の求める人材像にあっているかどうか」が重要だということ。
現段階では、博士号を持っているをプラスとして考える企業は少なく、あくまでもあなたの「人材像」が企業にマッチしているかどうかが大事ということがわかります。
また、次点で「博士人材に見合った処遇ができないため」が高い割合を占める結果となりました。
特に、企業規模が小さい場合ほどこの傾向が強く、企業規模が大きくなればなるほどその比率は減っていきます。
(300人未満の企業で48.8%なのに対し、10,000人以上の企業では20.9%まで減っています)
このように日本では、普通なら強みとなるはずの博士号が、逆に採用の足を引っ張ってしまうという状況が浮き彫りになりました。
でも「ポスドクは民間就職できない」とあきらめるのはまだ早い!

ここまで、ポスドク・博士号にとって暗くなるようなデータが続きましたが、実は希望となるデータもあるのです。
博士人材を採用した企業の満足度は高い

実際に博士号の人材を採用した企業への印象調査で、上のような結果が出ました。
- 「博士課程修了者、およびポストドクター」を採用した企業の満足度は、「学士・修士取得者」よりも期待を上回った割合が高くなっている
→特に、ポストドクターの満足度が最も高くなっている - 「期待を下回った」割合は、修士号取得者が最も高く(6.9%)、博士課程修了者→ポストドクター→学士号取得者の順に低くなっている
→もっとも期待度が高いであろうポストドクターの割合が低くなっているのに期待感がもてる
このように、もっとも期待度が高いであろうポストドクターが、採用後の印象でよい結果が残せていることがわかりました。
また、経年的に見ても、博士号の評価は高まっているのがわかります。
以下のデータでは、「博士課程修了者が期待を上回った」が経年的に増加していることがわかります↓

このように、博士人材を採用したことによる満足度の高さが確認されています。
博士人材の今後の採用見込みも高い

さらに朗報があります。
博士人材の今後の採用見込みについてのアンケート調査でも、
「博士人材を採用したいと思っており、今後も積極的に採用したい」
と考えている企業の割合が高くなっています。
先ほどの「採用後の印象」もおそらく関係していると考えられますね。
今までは博士号取得者にとって、企業への就職活動は困難な道程でしたが、ここ数年で確実に良い方向へと向かっています。
ポスドクから民間就職するコツ

さて、ここまでのデータを踏まえたうえで、「ポスドクからの民間就職を成功させる」ためには、どうすればよいのでしょうか。
結論から言うと「普通の就職・転職サービスだけに頼らない」こと。
博士・ポスドクが民間就職されるためには、以下の2つが最重要です。
- 自分の専門が活かせる企業を選ぶこと
- 博士・ポスドクならではの「強み」をアピールすること
博士・ポスドクの就活では、「学士・修士の新卒」と同じようなアピールをしても勝ち目はありません。
彼らには若さ・フレッシュさという武器があるので。
そのため、一般的な就職サービスで「学士・修士の新卒」と同じようなアドバイスを受け、面接に挑んだとしても良い結果を残すのは難しいでしょう。
では、どうすればよいのか。
それは、博士・ポスドクの強みを知り尽くした「ポスドク専門の就職サービス」を利用すること。

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